1. はじめに|コードを自動できれいに整えるには?
Pythonのコードって、書く人によってインデントの幅やスペースの使い方がちょっとずつ違ったりしますよね。「このコード、なんか読みにくいな……」と感じたことがある人も多いと思います。
でも実は、コードの「見た目」を自動できれいに整えてくれる便利なツールがあるんです!
また、コードを実行する前にエラーを見つけてくれるツールも存在します。これらをうまく使うことで、
- 自分の書いたコードがきれいに整って見やすくなる
- コードを動かす前にミスを発見できる
- チームで開発するときに「書き方のバラつき」を防げる
といったメリットが得られます。
Pythonには「コードフォーマッター」と呼ばれる整形ツールや、「静的解析ツール」と呼ばれるエラーチェックツールがあります。この記事では、それぞれの特徴や使い方、代表的なツール(autopep8、Black、flake8)を初心者向けにわかりやすく解説していきます。
コードをもっとキレイに、もっと安全に。そんな第一歩を一緒に踏み出してみましょう!
2. コードフォーマッターとは?|見た目を整えるツール
コードフォーマッターってなに?
Pythonのコードは、スペースや改行の位置がとても大事です。たとえば、以下のようなコードを見てください。
def greet(name):print("Hello,",name)
これ、ちゃんと動きますが、ちょっと見づらいですよね?
でも、こんなふうに整形すると…
def greet(name):
print("Hello,", name)
おお!だいぶ見やすくなりましたね。
このように、コードの「見た目」をルールに従って自動で整えてくれるツールが「コードフォーマッター」です。
PEP 8というルールに従うよ
Pythonには「PEP 8(ペップエイト)」というコードの書き方に関するガイドラインがあります。たとえば、
- インデントはスペース4つで揃える
- 1行は79文字以内が望ましい
- 演算子の前後にはスペースを入れる(例:
x = 1 + 2)
など、読みやすさを大切にしたルールが決められています。
コードフォーマッターは、このPEP 8をもとにコードを整えてくれるんです。
有名なフォーマッター2つ:autopep8とBlack
Pythonでよく使われるコードフォーマッターには、主に次の2つがあります。
✅ autopep8(オートペップエイト)
- PEP 8にぴったり沿うようにコードを修正
- シンプルで軽いのが特徴
- 文字列のシングルクォート/ダブルクォートはそのまま残る(どちらでもOK)
✅ Black(ブラック)
- 少し厳しめなルールで整形
- たとえば、文字列リテラルをすべてダブルクォートに統一したりする
- きれいに整えられるけど、「少しクセが強い」部分もある
どちらもとても便利ですが、自分のスタイルや好みに合ったものを選ぶとよいですね!
autopep8の使い方(カンタン!)
- コマンドでインストールします:
pip install autopep8
- コードを整形するには、次のように実行します:
autopep8 -i script.py
これで、script.pyの内容が自動的にキレイに整えられます!
(-iは「その場で上書き」の意味です)
PyCharmでもフォーマットできる!
もしPyCharmというエディターを使っているなら、さらにラクです。
Windowsなら Ctrl + Alt + L、Macなら Option + Command + L を押すだけで、自動でフォーマットされます。

コードフォーマッターは、書いた後に一括でキレイに整える魔法のツールです。
初心者のうちは細かい書き方のルールを覚えきれないこともあるので、ぜひ活用してみてください!
3. 静的解析ツールとは?|バグを未然に防ぐ
静的解析ってなに?
静的解析(せいてきかいせき)とは、Pythonのコードを実行せずにチェックして、エラーやバグの可能性を教えてくれるツールのことです。
たとえばこんなコード:
def add(a, b):
return a + c # ← c は定義されてない変数
このコードを実行するとエラーになりますが、静的解析ツールを使えば、実行する前に「ここおかしいよ」と教えてくれるんです。
とっても心強いですね!
なぜ必要なの?
Pythonは柔軟な言語なので、**「書けちゃうけど動かすとエラー」**ということがけっこうあります。
特にチーム開発や少し大きめのコードになると、思わぬミスに気づかずに進めてしまうことも…。
静的解析ツールを使うと、
- 未定義の変数の使用
- 使ってない変数の存在
- 引数の数が合っていない
- 無駄なインポート
などを、自動でチェックしてくれます。
有名な静的解析ツール:flake8
Pythonでよく使われる静的解析ツールの代表が、**flake8(フレークエイト)**です。
特徴としては、
- コードを実行せずに文法エラーやスタイル違反をチェック
pycodestyleやmccabeなどのツールと連携して、細かい部分まで見てくれる- とても軽くてシンプル
flake8の使い方(カンタン!)
- インストールします:
pip install flake8
- コマンドで解析します:
flake8 script.py
すると、もしscript.pyの中に問題があれば、行番号と内容つきで警告が表示されます。
例:
script.py:3:14: F821 undefined name 'z'
これは「3行目の14文字目にzという未定義の変数がありますよ」という意味です。
PyCharmでも静的解析できる!
PyCharmを使っている人は、すでに静的解析が自動で有効になっているかもしれません。
- 未定義の変数や文法エラーには赤いニョロニョロ(波線)
- 警告やアドバイスは黄色の線や電球マーク
PyCharmがエラーをリアルタイムで教えてくれるので、書いている最中に直せるのがとても便利です。
flake8とPyCharmの違いって?
| 特徴 | flake8 | PyCharm |
|---|---|---|
| 実行方法 | コマンドで実行 | 書いてる間にリアルタイムで表示 |
| 精度 | 少しシンプル | 結構賢い(関数の引数不足も指摘) |
| CI/CDとの相性 | ◎ | △(IDE依存) |
flak8は、CI/CDと組み合わせてチームでの自動チェックに向いているのが強みです。
一方でPyCharmは、エディタ内での快適なコーディングをサポートしてくれます。

「静的解析ツール」は、Python初心者にもぜひ使ってほしいチェック機能です。
実行する前にミスを防げるので、安心してコードを書けるようになりますよ!
4. 自動化との相性|CI/CDでの活用方法
そもそもCI/CDってなに?
まず最初に、「CI/CDってなに?」というところからお話ししますね。
- **CI(継続的インテグレーション)**は、プログラムのコードが変更されるたびに、自動でテストやチェックを行ってくれる仕組みのこと。
- **CD(継続的デリバリー)**は、そのコードを自動で本番環境に届けたりする流れのこと。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、要は**「コードを書いたら、自動で動作確認やコードチェックをしてくれる便利な仕組み」**だと思ってください!
フォーマッターや静的解析ツールはCIと相性バツグン!
ここで登場するのが、先ほど紹介した autopep8 や flake8 などのツールです。これらは、**「自動で動かせるツール」**なので、CIと組み合わせるのにピッタリなんです!
例えばこんな流れ:
- Aさんが新しい機能を作ってGitHubにプッシュ
- GitHub Actions(CIツール)が動き出す
flake8で静的解析 → エラーがあればAさんに通知!autopep8でコードを整形 → 書き方がきれいになってからマージ!
このように、コードの質を自動で守る仕組みができあがります。
PyCharmだけじゃ足りない理由
PyCharmの中でもコードチェックはできますが、それは開発者のPCの中だけでの話。
チームでの開発では、
- 「AさんはPyCharmだけど、BさんはVS Code」
- 「Cさんはチェックを忘れてプッシュしちゃった」
なんてことも起こりがちです。
CIに flake8 や black を組み込んでおけば、どのメンバーが書いたコードでも、ルール通りにチェック・整形できるようになります。
実際によく使われる構成例
CIツールとしては GitHub Actions が人気です。
Pythonのプロジェクトなら、こんなワークフローを設定することで自動チェックが可能になります:
# .github/workflows/lint.yml
name: Lint Check
on: [push, pull_request]
jobs:
lint:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- uses: actions/checkout@v3
- name: Set up Python
uses: actions/setup-python@v4
with:
python-version: '3.10'
- name: Install flake8
run: pip install flake8
- name: Run flake8
run: flake8 your_code_directory/
これを設定しておけば、プルリクエストのたびにflake8でコードチェックが走るようになります!
まとめ:自動化で「うっかりミス」をゼロに
CIにコードフォーマッターや静的解析を組み込むことで、
- 書き方のズレ
- 見落としたエラー
- 手動チェックの手間
を自動で解消できるようになります。

特にチーム開発や本番環境に出すプロジェクトでは、こうした自動化の仕組みが品質を支えてくれる大きな助けになります!
5. まとめ|フォーマット整形と静的解析をうまく使い分けよう
ここまで、Pythonで使える「コードフォーマッター」と「静的解析ツール」について紹介してきました。
**フォーマッター(autopep8やBlack)**は、
- コードの見た目を整えて読みやすくしてくれる
- PEP 8というルールに従って自動で整形
- チーム全体のコードの統一感をキープできる
**静的解析ツール(flake8)**は、
- 実行前にバグの予兆や問題点をチェック
- コードの質を保つための頼れる味方
- エディタ外でもCIなどに組み込めて便利
というように、それぞれ違った役割でPython開発をより安全&スムーズにしてくれる存在です。
✅どっちも使うのが最強!
たとえば、
- 書いてる途中は PyCharmのフォーマッター&警告表示 に助けてもらって、
- プルリク前に Blackで自動整形、
- GitHub上で flake8を使ったCIチェックを走らせる
というように、うまく組み合わせて使うとミスを減らせて作業もラクになります!
✅初心者でも今すぐ使える!
どのツールもインストールしてコマンド1つで使えるので、初心者でもすぐに導入できます。
Pythonを書いていて、
「なんかコードがごちゃごちゃしてきたな…」
「エラーが出てからじゃ遅いな…」
と思ったら、**ぜひこの記事で紹介したツールを試してみてくださいね!
あわせて読みたい
コードの整形やチェックとあわせて、以下の関連記事もチェックしておくと、さらにレベルアップできます!
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→ 静的解析と一緒に知っておきたい、自動テストの書き方がわかります!
よくある質問(Q&A)
- Qautopep8とBlack、初心者にはどっちがおすすめ?
- A
はじめはautopep8がおすすめです!
Blackは少しルールが厳しく、見た目の好みが分かれる部分もあるため、まずはautopep8でPEP8に慣れるのが良いでしょう。
- Qflake8を使っても、実行時エラーは完全に防げますか?
- A
残念ながら、すべては防げません。
flake8は静的なチェック(=実行しないチェック)なので、ロジックミスや型の問題まではカバーできないこともあります。
必要に応じてテストコード(pytestなど)も組み合わせるとより安心です!
- QVS Codeで自動整形や静的解析を使うにはどうすればいい?
- A
拡張機能のインストールが必要です!
「Python」「autopep8」「flake8」などの拡張機能を入れたあと、設定でフォーマッターと解析ツールを指定すればOKです。
また、settings.jsonに"editor.formatOnSave": trueを追加すると、保存時に自動整形もできます。







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