はじめに
ITエンジニアとしてキャリアを積んでいく中で、「SES(システムエンジニアリングサービス)」という働き方に関心を持つ方は少なくありません。実際に求人を見ても、SES案件は豊富で応募しやすい反面、「ブラックSESが多い」という声もよく耳にします。
ただし、SESだからすべてがブラックというわけではありません。優良企業とそうでない企業の違いを知り、求人票やカジュアル面談でしっかりと見極めることができれば、むしろSESはスキルを磨きやすい環境でもあります。
本記事では、**「求人票だけでブラックSES企業を見分けるチェックポイント」**を徹底解説していきます。これからSES転職を考えている方、あるいは「今の会社が怪しいかも…」と感じているエンジニアに向けて、具体的にどこを確認すべきかを分かりやすくまとめました。
また記事の最後では、年収UP率93%を誇るTechClipsエージェントや、社内SEに特化した社内SE転職ナビなど、安心してキャリア相談ができる転職サービスも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 得意な言語・技術要素と案件の割合
まず注目したいのが、求人票に「どんな案件が多いのか」明確に書かれているかどうかです。
優良SES企業は、
- 「Javaが40%、C#が30%、Goが20%、その他10%」
- 「インフラはクラウド案件70%、オンプレ30%」
といったように、技術要素や案件の割合を数値で提示しています。こうした情報があると、自分のスキルや希望とマッチしているかどうかがすぐに判断できますよね。
一方で、案件の割合が書かれていない場合、実際に入社してみたら「希望していた言語がほとんど使えなかった」「クラウドをやりたかったのにオンプレ案件ばかりだった」というミスマッチが起こりがちです。

👉 ポイントは、「案件比率を明確に示せる企業かどうか」。
面談で「具体的な割合を教えていただけますか?」と質問した際に、即答できる企業は信頼性が高いといえます。
2. 言語・キャリアチェンジの可否
SES企業でキャリアを積む上で大事なのは、**「同じスキルセットだけで何年も固定されないか」**という点です。
優良なSES企業は、
- オンプレミスからクラウドへの移行
- 業務系システムからWeb系サービス開発への転向
- JavaからPython、Goといった新しい言語へのチャレンジ
といった キャリアチェンジの希望を支援してくれる仕組みを持っています。
一方で、ブラック企業に多いのが「とにかく案件に入れることが最優先」というスタンス。スキルチェンジ希望を伝えても、営業の手間が増えるため後回しにされるケースが多く、そのまま数年間同じ案件に固定されてしまうこともあります。
👉 面談時には、
- 「キャリアチェンジを希望する場合、どのくらいの確率で叶いますか?」
- 「過去に実際に言語チェンジや職種チェンジを実現した事例はありますか?」

と質問してみましょう。2〜5年後のキャリアパスを一緒に考えてくれる企業なら、安心して長く働けます。
3. 担当フェーズの引き上げの可否
エンジニアとして市場価値を高めるには、できるだけ早く上流工程に挑戦することが重要です。
たとえば、詳細設計やテストばかり経験していると、数年後も「手を動かすだけのメンバー要員」としてしか評価されないことがあります。逆に、要件定義や基本設計、顧客折衝といった上流工程を経験できれば、キャリアの幅は一気に広がります。
優良なSES企業の中には、
- 「資格を持っていれば、経験がなくても設計・構築案件にアサイン」
- 「経験が浅くても顧客との打ち合わせに同席させて学ばせる」
といった支援を行う会社もあります。こうした企業は、エンジニアの成長を長期的に考えている証拠です。
一方でブラック寄りの企業は、「経験がないから無理」と挑戦させない傾向が強く、結果としてキャリアが停滞してしまいます。
👉 面談では、
- 「上流工程に挑戦できる機会はどのくらいありますか?」
- 「未経験でも、どのフェーズから経験を積ませてもらえますか?」

といった具体的な質問を投げかけると、企業の姿勢がよく分かります。
4. リーダー・マネジメント経験を積めるか
キャリアを大きく広げるチャンスとなるのが、リーダーやマネジメントの経験です。
一般的に「メンバーエンジニア → 現場リーダー → PL(プロジェクトリーダー) → PM(プロジェクトマネージャー)」とステップアップしていきますが、この機会を提供してくれるかどうかで将来の市場価値は大きく変わります。
- PL(プロジェクトリーダー):納期・予算の調整、顧客折衝などを担当
- PM(プロジェクトマネージャー):1億円規模以上のプロジェクトをまとめる責任者
優良SES企業は、**「何年目で、どのくらいの確率でリーダー経験を積めるか」**を明確に答えてくれることが多いです。例えば「平均3年で現場リーダー、5年でPLに就任した実績あり」といった具体的な説明があれば信頼できます。
一方でブラック寄りの企業は、5年以上在籍してもリーダー経験が積めないことも。結果として「作業者のまま年齢だけ重ねてしまう」リスクがあります。
👉 面談時には、
- 「リーダー経験を積んだ先輩社員はどのくらいいますか?」
- 「平均で何年目にPLやPMになれるケースが多いですか?」

と具体的に聞くことで、その会社がエンジニアのキャリアを真剣に考えているかが見えてきます。
5. 会社の設立年度
SES企業を見極めるうえで意外と見逃せないのが、設立からの年数です。
一般的に、設立10年以上の企業は安定性が高い傾向があります。長年存続しているということは、それだけ取引先や案件基盤がしっかりしており、経営の継続性も期待できます。
一方で、ここ数年で急増しているのが 設立3〜5年以内の新興SES企業。中には優良な会社もありますが、注意点も多いです。
- 「とりあえずエンジニアを雇えば儲かる」と参入した未経験経営者が多い
- エンド直案件や二次請け案件が少なく、三次請け以降ばかりになりがち
- 教育体制やキャリア支援の仕組みが整っていないケースも多い
もちろん「若い会社=必ずブラック」というわけではありませんが、取引先の質や商流の深さを確認することが重要です。
👉 面談時には、
- 「エンド直や二次請けの案件割合はどのくらいですか?」
- 「設立からこれまでの主要な取引先を教えていただけますか?」

といった質問をすることで、会社の実態を見抜くことができます。
6. リモートワークの頻度
最近のエンジニア転職で気になるポイントといえば、やはり リモートワークがどのくらいできるか ですよね。
ただし求人票に「フルリモート可」とはっきり書かれていることは少なく、実態は企業やエンジニアのスキルレベルによって変わります。
特に注意したいのは、経験が浅いエンジニアが多い企業ほど、出社案件が多い傾向があるという点です。教育やサポートが必要になるため、自然と現場常駐の割合が高くなります。
一方で、優良SES企業は次のような情報を開示してくれることが多いです。
- 「在籍エンジニアの7割がリモートワーク」
- 「経験3年以上の社員はフルリモート案件が中心」
👉 面談では、
- 「現在フルリモートで働いている社員は全体の何割ですか?」
- 「地方在住の社員がどのくらい活躍していますか?」

といった質問をすることで、その企業の働き方のリアルが見えてきます。
7. 給与・賞与に関する情報
SES転職で必ずチェックしておきたいのが、給与体系と賞与の有無・条件です。求人票には「年収◯◯万円〜」と書かれていることが多いですが、その数字の裏側をしっかり見抜く必要があります。
年収の下限と上限で見抜けること
- 下限が500万円以上 → 高スキル層が多い可能性
- 下限が350万円程度 → 未経験者や新卒を大量採用している可能性
- 上限が600万円程度 → 天井が低くキャリアアップが難しい傾向
- 上限が800〜1000万円以上 → 高スキル層が在籍している可能性大
賞与について
賞与がない=必ずしもブラックではありません。
月給×12の「年俸制」で安定しているケースもあります。
ただし注意が必要なのは、
- 賞与の支給条件(待機期間中にどう扱われるか)
- 月給の内訳(基本給と手当の割合)
手当は会社の都合で削減しやすいため、待機中に大幅に減給されるリスクも。必ず 「基本給はいくらか」「賞与や手当はどんな条件で支給されるか」 を確認しましょう。
👉 面談時には、
- 「同じ年収でもメンバーとリーダーで期待値はどう違いますか?」
- 「待機期間中の給与・賞与はどのように扱われますか?」
と突っ込んで聞くことが大切です。
8. みなし残業の有無と実態
求人票でよく見かける「みなし残業」。これがあるからといって必ずしもブラックとは限りません。大事なのは、**「設定時間」と「実態」が一致しているかどうか」**です。
例えば…
- みなし残業40時間 → 実際の残業は20時間程度 → むしろお得
- みなし残業20時間 → 実際の残業が50時間 → ブラック確定
つまり、みなし残業時間よりも実際の残業時間が短ければプラスに働くこともあるのです。
優良SES企業は、平均残業時間を正直に開示してくれることが多いです。逆にブラック寄りの企業は、数字を濁したり「案件によるので答えられません」と言って逃げる傾向があります。
👉 面談時のチェック質問
- 「平均の残業時間はどれくらいですか?」
- 「みなし残業時間を超えた場合は、きちんと残業代が支給されますか?」

こうした質問にスムーズに答えられる企業なら安心度は高いです。
9. 得意な案件の商流と主な取引先
SES企業を見極める上で、もっともキャリアに直結するのが 「案件の商流」 です。どの層で仕事をしているかによって、得られる経験値が大きく変わります。
商流ごとの特徴
- エンド直案件
→ 顧客折衝・要件定義・PM経験など、上流工程のスキルを積みやすい - 二次請け案件
→ 基本設計や現場リーダー経験が中心。場合によっては要件定義やPLも可能 - 三次請け以降
→ 詳細設計やテスト、運用保守など下流工程がメインになりやすい
つまり、キャリアの幅を広げたいなら、できるだけエンド直や二次請け案件の多い企業を選ぶべきです。
ただし要注意なのは、求人票に「プライム案件◯割」と書いてあっても、プライム案件の定義が会社によってバラバラなこと。
「一次請けSIerからの案件」もプライムと呼ぶ会社もあれば、「エンド直だけをプライムと定義する」会社もあります。
👉 面談でのチェック質問
- 「プライム案件とは具体的にどう定義していますか?」
- 「主要な取引先をいくつか教えていただけますか?」
- 「商流割合はどのくらいですか?」

優良SES企業ほど、公式サイトに主要取引先を掲載していたり、商流割合を具体的に答えられる傾向があります。逆に「案件が選べるから気にしなくていい」と答える会社は注意が必要です。
10. 求人票と実態の乖離
最後に確認したいのが、求人票に書かれている内容と実際の現場とのギャップです。
求人票はあくまで「入り口の情報」。良さそうに見えても、入社してみたら「聞いていた条件と違う!」というケースは少なくありません。特にSES業界では、この乖離がトラブルの原因になりやすいです。
よくある乖離パターン
- 「リモート可能」と書かれていたのに、実際はほぼ常駐
- 「プライム案件多数」と言いながら、実際は下流工程ばかり
- 「年収◯◯万円〜」と提示されていたが、手当込みで基本給は低い
優良SES企業は、こうした質問に対して 具体的な数字や事例を出して答えてくれることが多いです。逆にブラック寄りの企業は、答えを濁したり、条件を曖昧にする傾向があります。
👉 面談でのチェック質問
- 「求人票にある内容と、実際の現場の条件に違いはありませんか?」
- 「直近入社したエンジニアの実例を教えていただけますか?」
- 「条件が変わる可能性がある場合、どのように説明・同意が行われますか?」

求人票はあくまで入口情報。大事なのは、面談や面接で“具体的な裏付け”を確認することです。
まとめ
SES転職は「ブラックが多い」というイメージが強いですが、実際には 優良企業とそうでない企業を見抜く力 があれば、スキルアップやキャリア形成に大きなチャンスを与えてくれる働き方でもあります。
今回紹介した10のチェックポイントを振り返ると――
- 案件の割合が明確か
- キャリアチェンジを支援してくれるか
- 上流工程に挑戦できるか
- リーダー経験を積める環境か
- 設立年数と安定性
- リモートワークの実態
- 給与・賞与の内訳
- みなし残業の時間と実態
- 商流と取引先の透明性
- 求人票と実態の乖離がないか
このように、求人票と面談での回答を突き合わせることで、多くの「ヤバい企業」を事前に回避できます。
エンジニアとして長く活躍するためには、「案件にただ入れる会社」ではなく「キャリアを一緒に考えてくれる会社」 を選ぶことが大切です。
また、転職活動を一人で進めるのが不安な場合は、現役エンジニアがサポートしてくれる【TechClipsエージェント】 や、社内SEに特化した【社内SE転職ナビ】といったサービスを活用するのも賢い方法です。
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よくある質問(Q&A)
- Q求人票でブラックSESを確実に見抜く方法はありますか?
- A
残念ながら「求人票だけで100%見抜く」ことはできません。ただし、案件割合・商流・給与内訳が曖昧な求人は要注意。面談で具体的に確認することが最大の防御策です。
- Q設立3〜5年以内のSES企業は全部避けるべき?
- A
全てがブラックではありません。ただし実績が少ない企業は、案件が三次請け以降ばかりになる可能性が高いです。取引先や案件の商流を具体的に質問して判断するのが安心です。
- Q「リモートOK」と書かれていても出社させられることはありますか?
- A
あります。特に経験が浅いエンジニアが多い企業は教育目的で出社案件が多くなりがちです。在籍エンジニアの経験年数やリモート割合を面談で確認しましょう。







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