はじめに
「インフラエンジニアとして働いているけど、このままでいいのかな…」
そんな不安を感じたことはありませんか?
サーバーやネットワークの運用・保守を経験していると、ふとした瞬間に「自分の市場価値ってどれくらいなんだろう?」と気になるものです。特に周りの同僚やSNSで、クラウドエンジニアやSREにキャリアチェンジして年収がグッと上がった話を聞くと、心がざわつきますよね。
本記事では、これまでのキャリア支援の面談経験や企業の採用ニーズをもとに、インフラエンジニアが選ぶべき最強のキャリアパスを徹底解説します。
クラウドエンジニア・SRE・バックエンドエンジニア・ITコンサルタント・セキュリティエンジニアといった主要な選択肢を取り上げ、それぞれの特徴や想定年収レンジ、キャリア形成のポイントをわかりやすく整理しました。
さらに、想定年収早見表を参考に「今の経験と収入を比べてギャップがある人は、キャリアを見直すタイミングかもしれない」というチェックポイントもお伝えします。
この記事を読み終えたころには、「自分が目指すべきキャリアの方向性」がクリアになり、転職やスキルアップの次の一歩を自信を持って踏み出せるはずです。
インフラエンジニアのキャリアを考えるべきサイン
キャリアの見直しは、突然やってくるわけではありません。
実は日々の仕事や年収の推移の中に「そろそろ動いた方がいいサイン」が隠れています。
1. 年収と経験のバランスが合っていない
たとえば、設計や構築の経験が2〜3年あるのに、年収がまだ400万円台で止まっている…。そんな場合は要注意です。業界全体の水準から見ても、経験と収入のバランスが崩れているサインと言えます。
2. 成長のチャンスが限られている
「保守運用ばかりで新しい技術に触れられない」「資格を取っても設計構築の案件に携われない」など、成長の機会が少ない環境に長くいるのも危険信号です。
クラウドや自動化(IaC)が当たり前になっている今、経験が偏ってしまうと市場価値が下がるリスクがあります。
3. 将来像が描けない
「このまま今の会社で5年後、10年後はどうなっているだろう?」と考えたときに、キャリアのイメージが湧かない場合も転機のサインです。
特に、周囲にロールモデルがいなかったり、上のポジションが空いていなかったりすると、成長の天井が見えてしまいます。

こうしたサインに当てはまる人は、まずは想定年収早見表と自分の状況を比べてみることをおすすめします。ギャップが大きければ大きいほど、今がキャリアを見直すタイミングかもしれません。
3. インフラエンジニア最強キャリアパス5選
3-1. クラウドエンジニア
概要
クラウドエンジニアは、AWS・Google Cloud・Azureといったクラウドサービスを使い、要件定義から設計、構築、運用までを担うポジションです。
オンプレミス(物理サーバー)の知識も活かしつつ、最新のクラウド技術に触れられるため、非常に市場価値の高い職種といえます。
年収レンジ
- 経験ゼロ〜運用中心:年収400万円前後
- 設計構築経験2年+リーダー経験1年:550万〜600万円
- クラウド案件で設計・構築をリードできる:700万〜900万円
プログラミングスキルがなくても高年収を狙えるのが大きな魅力です。
キャリア形成のポイント
- オンプレ×クラウドの両方を経験することで一気に評価が高まる
- 現職でクラウド移行プロジェクトに関わるチャンスがあれば積極的に参加
- クラウド設計構築経験が2〜3年たまったら、SIerやクラウドインテグレーター、自社開発企業などへ転職するとキャリアが加速
注意点
- フリーランスで未経験領域に挑戦するのはリスクが高い
- 資格(AWS SAAやAzure認定など)を持っていても、設計案件に入れない企業は営業力不足の可能性あり → 転職を検討するサイン
ポイント 💡
もし「クラウド案件を多く扱う企業でキャリアを積みたい」と考えているなら、TechClipsエージェントを活用するのもおすすめです。
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3-2. SRE(Site Reliability Engineer)
概要
SREは「サービスを安定して動かし続けること」に特化したエンジニアです。
Googleが提唱した職種として有名で、インフラとソフトウェア開発の両方の知識を武器に、システムの信頼性や可用性を高めるのが役割です。クラウドエンジニア同様、リモートワークと相性が良く、最近は国内でも需要が急上昇しています。
仕事内容の幅
企業のフェーズによって業務内容は大きく異なります。
- 大規模サービス(ユーザー数100万以上)
→ AWSなどを使ったコスト最適化やパフォーマンス改善、運用自動化が中心。 - スタートアップ・立ち上げ初期(ユーザー数100程度)
→ 設計・構築を自分で行い、TerraformなどのIaCツールで自動化も担当。 - ミドル規模の自社サービス
→ インフラ運用に加えて、一部アプリ開発にも関与。
「インフラだけ」「開発だけ」と分業されがちな現場でも、SREはその境界をつなぐポジションです。
年収レンジ
- 初挑戦レベルでも:550万〜650万円
- 経験2〜3年で:650万〜850万円
- 高度なスキルを持つと:1000万円クラスも狙える
クラウドや開発スキルを組み合わせられる人材は、市場で非常に希少だからです。
必要なスキル・経験
- 設計構築の経験:1〜2年
- 開発経験 or IaC(Terraform, Ansible など)の利用経験:1年程度
- ログ監視、CI/CD、コンテナ(Docker, Kubernetes)への理解もプラス評価
経験を積める企業
- 受託開発企業の中でも、顧客から信頼が厚く、インフラと開発を両方扱う会社
- 自社開発企業で、インフラとアプリが密接に関わる環境
※逆に、完全に分業されているSIerや大手ではSRE経験を積みづらいケースもあるので要注意です。
3-3. バックエンドエンジニア(インフラ経験を活かす)
概要
バックエンドエンジニアは、アプリケーションの裏側を支える機能を開発するエンジニアです。
SREと必要スキルが似ていますが、「安定稼働」よりも「機能開発」寄りなのが大きな違いです。インフラの知識を持ったバックエンドエンジニアは市場価値が高く、クラウドやIaCの経験を活かしてコードを書く立場に進みたい人におすすめです。
SREとの違い
- SRE:信頼性・運用自動化・コスト削減に重点
- バックエンドエンジニア:APIやデータ処理など、ユーザーに直接関わる機能を開発
「もっと開発寄りにスキルを伸ばしたい」という人に向いています。
キャリアチェンジの注意点
- 完全にインフラから開発へ切り替えると、場合によっては年収が下がることも
- ただし、インフラ経験を強みにしながら一部の開発やIaCに関わる形なら、年収を維持しつつ50〜100万円アップも可能
- 「インフラと開発のハイブリッド人材」として立ち回るのがベスト
具体的な事例
20代で設計構築経験3〜4年+TerraformやAWSに触れた経験を持つエンジニアが、コンサルファームやSIerに転職。
そこでインフラ業務と並行してアプリ開発やIaCも担当し、年収アップと新しいキャリア挑戦を両立させたケースもあります。
3-4. ITコンサルタント
概要
「コンサルタント」と聞くと、開発経験がないと難しいイメージを持つ人も多いですが、実はインフラ設計構築経験が2年以上あれば挑戦できるチャンスが広がっています。
近年はオンプレミスからクラウドへの移行を検討する企業が増えており、クラウドやインフラに精通した人材は強く求められています。
仕事内容
- クラウド移行計画の策定
- パッケージ導入支援
- 業務改善コンサルティング
- システム企画や構想策定などの最上流工程
従来の「コンサルは手を動かさない」というイメージは古く、最近では設計・構築にまで関われるケースも増加しています。
年収レンジ
- 顧客からの単価が高いため、他職種よりも高収入になりやすい
- 年収800万〜1000万超えも現実的に狙える
- 特にマネジメント層にステップアップすると、一気に年収が跳ね上がる
キャリアアップのポイント
- いきなりシニアコンサルタント以上(部下5〜6人のマネジメントあり)を狙うのはリスク大
- まずはコンサルタント〜マネージャー手前で入社し、社内での職位を一つずつ上げていくのが安全
- 「どのファームに入るか」「どのタイミングで転職するか」がキャリア成功の鍵
ポイント 💡
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3-5. セキュリティエンジニア
概要
情報漏洩やサイバー攻撃のニュースが絶えない現代において、セキュリティエンジニアの需要は年々高まっています。
脆弱性診断やセキュリティ計画の立案、CSIRTの運営などを通じて、企業の情報資産を守る重要な役割を担います。
年収レンジ
- 一般的なSIerや事業会社:年収700万〜900万円
- 外資系やセキュリティ特化ベンダー:1000万円以上も可能
セキュリティ人材は圧倒的に不足しているため、スキル次第で大幅な収入アップが期待できます。
求められる経験
- 20代:ポテンシャル採用が多く、経験が浅くても挑戦可能
- 30代前半まで:CSIRTやISMSなどセキュリティ関連業務1年程度で有利
- 中堅以上:インフラ・ネットワーク・クラウド経験をベースに、脆弱性診断やセキュリティ監査に携わることが求められる
資格
- 入門:情報処理安全確保支援士(旧セキスペ)
- 実務で実績を積んだ後に挑戦:OSCP、CISSPなどの高度資格
※資格は必須ではありませんが、学習意欲を示す上で効果的です。
働く選択肢
- コンサルティングファーム:セキュリティ専門チームで幅広い経験を積める
- SIer:教育体制が整い、リモートワークもしやすい
- 事業会社:自社サービスやプロダクトの守りに直結
- 外資系ベンダー:高待遇・高レベルな案件に挑戦可能
4. キャリア形成のステップと転職戦略
キャリアを考えるうえで大切なのは、「どの順番で経験を積み、どのタイミングで転職するか」です。インフラエンジニアとしての強みを活かしながら、年収と市場価値を最大化するステップを整理してみましょう。
ステップ1:今の環境で経験を積む
- まずは 設計・構築の経験 を1〜2年しっかり積むことが最優先
- 運用・保守だけでなく、可能であればクラウドや自動化(IaC)に触れる
- 「成長のチャンスがない」と感じたら、それは次のステージを意識すべきサイン
ステップ2:転職でキャリアを加速させる
- 自社開発企業やコンサルファームでは、最新技術や上流工程の経験を得やすい
- SREやクラウドエンジニアを目指すなら、受託開発企業の中でも技術力が強い会社を選ぶとスキルが伸びやすい
- 転職時には「案件の質」「営業力」「成長機会」を重視
ステップ3:年収UPの転職を狙う
- 一定のスキルが身についたら、**年収レンジが高い職種(SRE、ITコンサル、セキュリティなど)**に挑戦
- キャリアエージェントを活用すると、非公開求人や年収交渉で有利に動ける
5. まとめ
インフラエンジニアのキャリアは、昔のように「運用・保守でずっと安定」だけではなくなっています。クラウドの普及、セキュリティ需要の高まり、SREの登場などにより、キャリアの選択肢はこれまで以上に広がっています。
今回紹介したキャリアパスを振り返ると…
- クラウドエンジニア:オンプレ×クラウド経験で市場価値を最大化。
- SRE:信頼性と自動化を武器に高収入を狙える。
- バックエンドエンジニア:インフラ知識を活かして開発寄りにシフト。
- ITコンサルタント:高年収が狙いやすく、クラウド移行で需要拡大中。
- セキュリティエンジニア:不足人材であり、ポテンシャル採用のチャンスも豊富。
ポイントは、「自分の経験と今の年収のバランスを見直すこと」。想定年収よりも大きく下回っているなら、それはキャリアを動かすタイミングかもしれません。
転職はゴールではなく、キャリアを伸ばすための手段です。自分に合った方向性を見極め、スキルアップと年収アップの両方を実現していきましょう。
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よくある質問(Q&A)
- Qクラウド未経験でもクラウドエンジニアを目指せますか?
- A
はい、可能です。オンプレミスでの設計・構築経験が1年以上あれば、クラウド案件に挑戦できる企業は多くあります。さらにAWS認定資格(SAAなど)を取得しておくと、アピール材料になりやすいです。
- QSREとバックエンドエンジニアの違いは?
- A
大きな違いは「仕事の軸」にあります。
- SREはシステムの安定稼働や自動化、運用改善が中心。
- バックエンドエンジニアはAPIやデータ処理など、ユーザーに直結する機能の開発が中心。
自分が「運用寄り」か「開発寄り」かで選ぶのがベストです。
- Q年収を確実に上げたいならどのキャリアが有利?
- A
短期間で大きく年収を上げたいなら、ITコンサルタントが最有力です。案件単価が高いため、年収1000万円も十分狙えます。
ただしマネジメント力も問われるため、ハードルは高め。
一方で、クラウドエンジニアやSREは安定して高収入を狙えるため、バランス重視の方におすすめです。







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