1. はじめに|「変数」ってなに?プログラミング初心者が最初につまずくポイント
はじめてPythonにふれるとき、いちばん最初に出てくるのが「変数(へんすう)」という言葉です。でも、「変数ってなんだかむずかしそう…」「数字の計算に使うやつ?」と、ちょっと身構えてしまう人も多いんです。
でも大丈夫!
変数は、かんたんに言えば「名前をつけてデータを保存するための入れ物」のこと。
まるで、冷蔵庫の中の引き出しにラベルをつけて、食材をしまうようなイメージです。
たとえば、Pythonではこんなふうに書きます:
x = 10
このたった1行で、「x という名前の箱に 10 を入れる」という意味になります。
これを「代入(だいにゅう)」といいます。
そしてあとで、
print(x)
と書けば、x に入れた「10」がちゃんと取り出されて表示されます。これが「参照(さんしょう)」です。
このように、変数の使い方には
- 値を入れる(代入)
- 値を取り出す(参照)
という、たった2つのステップしかありません。
この記事では、そんな「変数」について、
- なぜ必要なのか?
- どうやって使うのか?
- 名前はどうつければいいのか?

といった基本を、やさしくていねいに解説していきます。
途中でサンプルプログラムも紹介するので、いっしょに手を動かしながら学んでいきましょう!
2. Pythonにおける「変数」の役割とは?
Pythonでプログラムを書くとき、「変数(へんすう)」はとっても大事なパーツのひとつです。
変数がなければ、計算したり、データを保存したり、画面に表示したり…そういったことができなくなってしまいます。
でも、そもそも変数って何のためにあるんでしょう?
◆ 変数は「名前のついた箱」!
変数は、かんたんに言えば「名前のついた箱(はこ)」です。
この箱の中に、数字や文字など、いろんなデータをしまっておくことができます。
たとえば、こんなコードを見てみましょう。
name = "たろう"
この1行で、「name という箱に ‘たろう’ という文字を入れる」ことができました。
これで、あとから name を使えば、”たろう” という情報を呼び出せるんです。
◆ 変数を使うとプログラムがわかりやすくなる
こんなふうに、変数に名前をつけておけば、あとでデータを使うときにとても便利です。
たとえば…
price = 120
tax = 0.1
total = price + price * tax
print(total)
このコードは「商品の値段と消費税から合計金額を計算して表示する」プログラムです。price や tax といった変数名を使うことで、
「何を計算しているのか」がとても見やすくなりますよね。
◆ 実生活でも「名前付きの箱」はよく使ってる!
変数のイメージをつかむには、日常生活にたとえるのがいちばん。
たとえば、冷蔵庫の中に「たまご」「みそ」「ジュース」ってラベルをつけて箱を置いているとします。
それぞれの箱には、ちゃんと中身が入っていて、使いたいときにパッと取り出せますよね。
Pythonの変数も、それとまったく同じなんです。
◆ 変数を使うことで、プログラムに「意味」が生まれる
もし、さっきの計算プログラムがこんなふうになっていたらどうでしょう?
a = 120
b = 0.1
c = a + a * b
print(c)
動きは同じでも、何をしてるのか分かりづらいですよね…。
だからこそ、意味のある名前をつけた変数を使うのが大切なんです。

この章では、「変数はデータをしまっておく名前付きの箱」というイメージを持ってもらえたらOKです!
次の章では、そんな変数の**名前の付け方(=命名規則)**について学んでいきましょう。
3. 変数名の付け方(命名規則)
前の章で、変数は「名前のついた箱」だと説明しましたね。
でも…「その名前って、なんでもいいの?」と思った方、いますよね。
実は、Pythonには変数名をつけるときのルール(命名規則)がちゃんとあります。
ここでは、変数名をつけるときにやっていいこと・ダメなことを、わかりやすく紹介します!
◆ 変数名の基本ルール(これだけは守ろう!)
Pythonでは、変数名をつけるときに以下のようなルールがあります。
✅ 1. アルファベットまたはアンダースコア(_)で始めること
OK例: name, _value
NG例: 1score, @item(数字や記号で始めるのはダメ!)
✅ 2. アルファベット、数字、アンダースコア(_)は使える
OK例: score1, user_name, age_2025
NG例: my-name, price%, hello!(ハイフンや記号は使えません)
✅ 3. 大文字・小文字は区別される
Pythonでは score と Score は別の変数として扱われます。
なので、名前のつけ方に気をつけましょう。
✅ 4. Pythonの予約語は使えない
予約語(きまり文句)とは、Pythonがすでに意味を持たせている単語のこと。
たとえば、以下のような単語は変数名にできません:
if, else, for, while, def, class, True, False, return, import
もしこれらを使おうとすると、エラーになっちゃいます!
◆ 読みやすく、意味がわかる名前にしよう
ルールを守れば、変数名は自由に決めてOKです。
でも、プログラムは「あとから読む人」や「未来の自分」が見てもわかることが大事!
たとえば…
x = 80
y = 0.08
z = x * y
これよりも、
price = 80
tax = 0.08
total = price * tax
のほうが、何を計算しているかが一目でわかりますよね。
◆ よくある間違いに注意!
| ❌ 間違った名前 | ✅ 正しい書き方 |
|---|---|
2ndScore(数字で始まる) | second_score(英語で) |
my-score(記号がNG) | my_score(アンダースコア) |
if(予約語) | if_flag や is_valid |
◆ 変数名のおすすめスタイル(初心者向け)
初心者のうちは、スネークケースというスタイルがおすすめです!
- スネークケースとは: 単語と単語の間をアンダースコアでつなぐ書き方
例:user_name,total_price,max_score
これなら読みやすくて、エラーも起きにくいですよ!

さて、変数名のルールがわかったところで、
次は実際に**変数を「使う」基本のステップ(代入と参照)**について見ていきましょう!
4. 基本の2ステップ:「代入」と「参照」
変数についてのルールがわかったところで、
今度は**実際にどうやって変数を使うのか?**を学んでいきましょう!
Pythonで変数を使うときは、たった2つのステップだけ覚えればOKです。
それがこちら!
✅ ステップ①:代入(だいにゅう)
✅ ステップ②:参照(さんしょう)
では、それぞれくわしく見ていきましょう。
◆ ステップ①:代入(=値を入れる)
まずは変数にデータを「入れる」作業から。
Pythonでは、**=(イコール)**を使って代入します。
x = 10
これは、「xという名前の箱に、10という値を入れる」という意味です。
📝 ポイント
「イコール」は “右のものを左に入れる” という流れで読むとわかりやすいです!
たとえば:
message = "こんにちは"
この場合、"こんにちは" という文字列が message に代入されます。
◆ ステップ②:参照(=値を取り出す)
次に、変数に入れた値を「使う」ことができます。
これを**参照(さんしょう)**といいます。
print(x)
こう書くと、x に入っていた値(10)が画面に表示されます。
つまり、変数名を使って中の値を取り出すことができるんです!
🔁 代入と参照を組み合わせると?
では、少し長い例で見てみましょう。
price = 120 # 値段を代入
tax = 0.1 # 消費税率を代入
total = price + price * tax # 合計金額を計算して代入
print(total) # 合計金額を参照して表示
このプログラムでは、3つの変数を使っています。
そして、それぞれの変数に値を入れ(=代入)、必要なときに使って(=参照)います。
💡 ヒント:何度でも代入できる
変数はあとから別の値を入れ直すこともできます。
x = 5
x = 8
print(x)
この場合、最初の x = 5 はあとから x = 8 に上書きされるので、表示されるのは「8」になります。
✅ まとめ
| 用語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 代入(assignment) | 値を変数に入れること | x = 10 |
| 参照(referencing) | 変数の中身を使うこと | print(x) |

変数を使うときは、**「入れる → 使う」**の流れをしっかり覚えておきましょう!
5. サンプルプログラムで理解を深めよう
ここまでで、変数の役割や使い方の基本(代入と参照)を学びましたね。
では次に、実際にPythonのコードを書いてみて、変数の動きを体験してみましょう!
◆ 例題:合計金額を計算して表示する
price = 120 # 商品の値段
tax_rate = 0.1 # 消費税率(10%)
tax = price * tax_rate # 税額の計算
total = price + tax # 合計金額を計算
print("税額は", tax, "円です。")
print("合計金額は", total, "円です。")
💡 このプログラムの流れを解説!
price = 120
→「商品は120円です」という値をpriceという変数に代入。tax_rate = 0.1
→消費税率(10%)をtax_rateに代入。小数で書くのがポイント!tax = price * tax_rate
→値段 × 税率 で、消費税額をtaxに代入します。total = price + tax
→商品の値段に消費税を足して、合計金額をtotalに代入。print(...)
→計算結果を画面に表示します。print()の中では変数も文字もまとめて表示できるよ!
🖥 実行するとこうなる!
税額は 12.0 円です。
合計金額は 132.0 円です。

ちゃんと変数を使って、計算→保存→表示の流れができましたね!
🧠 なぜ変数を使うといいの?
たとえば、もし商品の値段が変わったときでも、
変数の中身だけを変えれば計算部分を直さなくてすむんです!
price = 300 # 値段だけ変えればOK!
こうするだけで、プログラム全体が自動的に新しい金額で動いてくれます。
✅ まとめ
このサンプルを通じて、
- 変数に値を入れて(代入)
- それを使って計算し(参照)
- 結果を出力する
という、一連の流れを体験できました!
6. よくあるミスとその対処法
Pythonで変数を使い始めたばかりのころは、「あれ?なんかうまく動かない…」という場面に出くわすこともあります。
ここでは、初心者がよくやってしまうミスと、その**解決方法(対処法)**を紹介します!
「なんでエラーになるの?」と悩んだときは、まずこの章をチェックしてみてくださいね。
❌ ミス①:変数名のつづり(スペル)ミス
message = "こんにちは"
print(mesage) # ← e が1つ足りない!
エラー内容:
NameError: name 'mesage' is not defined
これは、「mesage なんて変数、定義してないよ!」という意味のエラーです。
✅ 解決法:
→ 変数名を正しく書いているか一文字ずつ見直そう!
とくに l(エル) と 1(いち)、o と 0 は間違えやすいので注意。
❌ ミス②:定義してない変数を使ってしまう
print(score) # まだ score を作ってない!
エラー内容:
NameError: name 'score' is not defined
✅ 解決法:
→ 変数は使う前にかならず代入しておく必要があります。
正しい例:
score = 90
print(score)
❌ ミス③:予約語(キーワード)を変数名にしてしまう
class = "Python入門" # ← "class" は使えない!
エラー内容:
SyntaxError: invalid syntax
これは、「予約された単語を変数名にしちゃダメだよ」というエラーです。
✅ 解決法:
→ class, if, for, def など、**Pythonが特別な意味を持つ単語(予約語)**は避けましょう。
代わりにこんな名前を使おう:
class_name = "Python入門"
❌ ミス④:アンダースコアや数字の使い方が間違っている
1st_score = 50 # ← 数字から始まっているのでダメ
✅ 解決法:
→ 変数名はアルファベットかアンダースコア(_)で始めるようにしましょう!
正しい例:
first_score = 50

初心者のうちは、エラーが出るとちょっと不安になりますよね。
でも、エラーメッセージを読むこともスキルのひとつ!
「どこで何が間違っているのか」が書かれているので、冷静にチェックしてみましょう。
7. まとめ|変数はPythonの第一歩!
ここまで、Pythonの「変数」についていっしょに学んできましたね!
はじめて聞く言葉が多かったかもしれませんが、大事なポイントはシンプルです。
✅ この記事で学んだこと
📌 変数とは?
→ データをしまっておく「名前のついた箱」でしたね!
📌 命名ルール
→ アルファベットやアンダースコアで始めて、英数字やアンダースコアが使えます。予約語には注意!
📌 使い方の基本ステップ
→ 「代入」で値を入れて、「参照」で値を取り出す。この2ステップだけ!
📌 サンプルプログラムで実感
→ 実際に変数を使った計算で、プログラムの流れがつかめました。
📌 よくあるミスもチェック
→ 名前のミス、使う順番、予約語など…しっかり気をつけよう!
🎓 変数をマスターすると、こんなことができる!
- 複雑な計算も名前をつけて整理できる
- データを繰り返し使うのが楽になる
- 読みやすいコードが書けるようになる

プログラミングの世界では、「変数」はどんな場面でも登場する超基本アイテムです。
ここでしっかり理解しておけば、これからのPython学習がグンと楽になりますよ!
よくある質問(Q&A)
- Q変数名に日本語は使えますか?
- A
技術的には使えますが、おすすめしません。
たとえば名前 = "たろう"のように書くことはできますが、Pythonのコードは英語ベースが基本なので、あとから読みづらくなります。
他の人に見せることや、将来の自分のためにも、英語でシンプルな名前にしておくのがベストです!
- Q変数に1回値を入れたら、あとから変えられますか?
- A
はい、何度でも上書きできます!
たとえば:x = 5
x = 8
print(x) # → 8 が表示されます最初に
5を入れても、あとから8に変えれば、それが「今の値」になります。
これはプログラムの流れに合わせてデータを更新できる便利な仕組みです。
- Q変数の中にはどんなものが入れられますか?
- A
数字(
10など)、文字列("こんにちは"など)、計算結果、リスト、真偽値(TrueやFalse)など…
Pythonの変数は**いろんな種類のデータ(=データ型)**を扱えます!







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